ジャミラは人間に戻りたかったのか。

わたしは人間なのか。人間とは何なのか。

ポッピンQ観てきた。

 
 ポッピンQを観てきました。若干ネタバレありかな?
 
 
 「プリキュア夢のクレヨン王国おジャ魔女−女児向け」って感じの作品でした。
 女児向け成分を引いているところがこの作品のミソですね。
 女児向けアニメのフレーバーを含ませつつ、上手に「大きなお友達」が好きなように様々な要素をスライドさせて(ズラして)いる辺りがうまいなぁと、
 それと同時に「この作品で一年間のテレビアニメは無理なんだろうなぁ。だから映画一発勝負何だろうなぁ」と。
 
 女の子たちの変身前(パワーアップ前?)のダボっとした衣装とか、
 妖精たちの「いわゆる可愛いデザイン」からはあえて外した感じのデザインとか、
 女の子たちがちょっと鬱屈した暗い精神状態からスタートしている感じとか、
 ラスボスの正体とか、
 色々と「女児向け作品ではNG喰らいそうだな」って点がことごとく「大きなお友達」のツボという感じで、
 特定の層にはウケのいい作品なんだろうなぁと思いました。特に私のような人間には大ヒットでしょう(笑)
 
 ストーリーはとてもベタな感じなのですが、とにかく画面に出てくる物のデザインや動きが我々のような人間のツボをよく心得ていらっしゃる。
 とにかく「ルック」にこだわった作品でした。観ていて気持ちのいいシーンが多かった。
 
 個人的には妖精たちが「勇気のダンス」を踊るシーンが一番好きでした。二頭身で、かつ、絶妙に「いわゆる可愛いデザイン」からズラしたキャラがキレッキレのダンスを踊る。これはなかなかいいです。
 近頃女の子が踊るアニメーションはかなり流行っていて、いろいろなところで見ることができるのですが、どれも細身の頭身高めのキャラが踊るシーンになっているんです。
 今作は「妖精のダンスシーン」や、変身前の女の子たちがダボっとした衣装で踊るシーンなど、今流行りの女の子のダンスシーンとは一味違ったシルエットのキャラが踊るシーンが見られる珍しい作品になっています。
 
 全体的に見ると小粒な作品かなぁという印象でしたが、個人的なツボはしっかり刺激してくれる作品だったので見に行ってよかった。
 続編にも期待ですね。